「リンパの流れを良くした方がいい」と一般的に言われていますが、リンパの流れが悪いと何がデメリットなのでしょうか?
流れがいいことは何がメリットなのでしょうか?
リンパって何?
リンパ液は、全身を巡っている血液の成分「血しょう」が血管から染み出た液体のことをいいます。
身体のすみずみの細胞から老廃物を回収して、血管またはリンパ管に戻って流れていきます。
血管と違って、心臓から身体の末端へ向かうルートはなく、身体の末端から心臓へ戻る一方通行で、老廃物や異物の回収と、ろ過を主な仕事にしています。
血液を流す心臓のように、ポンプとなる器官がなく、周りの筋肉の動きや血管の拍動に頼っているため、リンパの流れは1分間に30㎝とも、全身を巡るのに半日かかるとも言われています。
このように、大切な役割がありながらリンパの流れはゆっくりなのです。
リンパの流れが悪いということは、身体から回収した老廃物の流れがもっと遅くなるということですから、
デメリットとしては、例えば以下になります。
むくみやすくなる
顔や手足はもちろん、二の腕やお腹など、脂肪太りと思われがちな部分や、エラ張りなど筋肉太りと思われがちな部分も、実は老廃物がたまったリンパ液によるむくみであることもあります。
身体のお肉をつかんだり押したりしてみて、筋肉とも脂肪ともつかないような感触を感じたら、むくみの可能性があります。
冷えやすくなる
リンパの流れが悪く滞ると、体温が落ちて冷えが進み、さらにむくむという悪循環が起こります。冷えることで肩こりなど体のコリや便秘、免疫の低下、血圧上昇などのリスクが高まります。
リンパの流れを良くするには?
手のひらでやさしく身体をさすると体表に近いリンパが流れ、手の付け根やこぶしで押すように身体をマッサージすると、それより奥のリンパの流れが促されます。
リンパは、脇の下・鎖骨・そけい部・膝裏などの関節の内側部分に、リンパ節という中継地点があるため、そこをやさしくもみほぐすことも、リンパの流れを止めないための直接的な方法です。
また、歩くなどの脚を使った運動は、主に下半身のリンパの流れを良くし、むくみの解消になります。
おわりに
いかがでしたか?リンパの流れが悪くなるデメリットは、裏を返せばリンパの流れを良くするメリットです。
むくみが解消されてすっきり、冷えにくく温まり、凝りにくく、お腹もすっきり、免疫が上がり、血圧が安定しやすくなります。
リンパの流れを良くするマッサージや軽い運動も、日々の生活に取り入れてみてくださいね。